養生するとエアコンの効きが良くなる?現場でよく聞くお客様の声
工事中に「なんか涼しい気がする」と言われることがあります

外壁塗装の工事をさせていただいていると、お施主様からこんな声をいただくことがあります。
「なんか最近、エアコンの効きが良くなった気がするんだけど…気のせいかな?」
実はこれ、一人や二人ではなく、現場でよくいただく声なんです。最初は私たちスタッフも「そうですか?」と思っていたのですが、何度も同じような声を聞くうちに、「これは何か理由があるのかもしれない」と考えるようになりました。
養生って何をしているの?

外壁塗装の工事中は、塗料が飛び散らないように窓や玄関、植木など、塗らない部分を「養生(ようじょう)」と呼ばれる作業で保護します。具体的には、専用のビニールシートやテープを使って、窓ガラスや窓枠をすっぽりと覆っていく作業です。
工事期間中は窓が開けられなくなるため、「不便じゃないか」と心配されるお客様も多いのですが、この養生がちょっとした変化をもたらしている可能性があるんです。
ビニール1枚で体感が変わる理由

窓に張られた養生シートは、もちろん断熱材ではありません。厚みのある特殊な素材でもなく、ごく一般的なビニールシートです。それでもお客様が「涼しくなった」と感じる理由として、いくつかのことが考えられます。
直射日光がやわらぐ
夏場、窓ガラスに直接当たる太陽の光は、想像以上に室内に熱を運んできます。養生シートで窓が覆われることで、その直射日光がシートによって少し遮られます。たったそれだけのことでも、室内に入り込む熱の量が変わり、エアコンが「冷やすべき熱」を減らせるため、体感として涼しく感じるケースがあるのです。
外気の影響が少し減る
窓ガラスは断熱性能が低い部分でもあります。外の熱気がガラスを通じてじわじわと室内に伝わってくるのですが、養生シートがその外側を覆うことで、熱の伝わり方がわずかに変化することも考えられます。
これは正確な断熱効果とは言えませんが、「ないよりはある」という状態が、じわっとした体感の違いにつながっているのかもしれません。
断熱工事の効果とは異なります

ここで大切なことをお伝えしておきます。養生シートはあくまで「工事中の保護」が目的です。断熱リフォームのような本格的な効果があるわけではありませんし、数値で証明できるものでもありません。
工事が終われば養生は撤去されますので、その効果は工事期間中のみの体感的なものです。「養生すれば涼しくなる」とお約束できるものではない、という点は正直にお伝えしたいと思います。
もし「夏の暑さをしっかり改善したい」とお考えであれば、断熱塗料の外壁塗装や、窓の断熱リフォームなど、目的に合った工事をご検討いただくことをおすすめします。
現場だからこそ気づける、住まいの小さな変化

それでも私たちが「養生中に涼しくなった気がする」というお声をうれしく思うのは、お客様が住まいのことを改めて意識してくださるきっかけになるからです。
工事が入ることで、普段は当たり前すぎて気にしていなかった窓からの熱や光に気づいていただけることがある。そしてそこから「実は断熱も気になっていた」「窓も替えてみようかな」という次のご相談につながることもあります。
お客様と一緒に「あれ、なんか違う?」という小さな気づきを共有できるのも、現場に携わる私たちにとっての楽しさのひとつです。外壁塗装の工事中、気になることや気づいたことがあれば、どうぞ気軽に現場スタッフに声をかけてみてください。


